被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト


2009年05月31日

ITCとCSO

 5月29日13時より佐賀県高度情報化推進協議会(高情協)・平成21年度定期総会のプロジェクト事業報告中での「地域SNS」関する事業が報告されました。

 SNSとは、通常ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略語です。社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービスの事です。国内ではmixiが有名です。mixiは全国規模のサービスですが、「地域SNS」とは簡単に言えばそれのローカル版です。
 同じSNSでもこの二つは、持てる意味合いはかなり違います。メジャーSNSでは会員同士が実際に顔を合わせる事は、滅多にありませ。ネット内での仮想の付き合いに限定される場合が殆どです。
 しかし、「地域SNS」は基本的に狭いエリア内での繋がりを目的としています。話題も地域に密着したものが多く、また場合によって直に会うこともしばしばおこります。そんな場合でも、初対面であっても長年の友人の様に感じたりします。つまり、ネット上だけでない、より深いコミュニケーションが築けるのです。
 総務省もこの「地域SNS」を地域活性化のツールとして注目しています。

 実は佐賀県にはトップクラスの会員数を持つ「地域SNS」が存在します。佐賀新聞社が運営する「ひびの」です。
 「ひびの」の特徴は、インフォメーションとコミュニケーションを上手く結合させているところです。流石、新聞社が運営する「地域SNS」と言えます。

 現在「地域SNS」は限定的な狭いエリアに止まらず、「地域SNS」同士が相互に繋がり合う現象がおこっています。メジャーSNSとは違い、「地域」と言うキーワードで繋がる新しいコミュニケーションの形が生まれています。それは全国規模となり、等々一同に会する「地域SNS全国フォーラム」へと発展しました。
 第1回神戸第2回横浜第3回佐賀第4回宇治が既に開催され、次の開催地は松江です。

 ある地域が抱えている問題は、その地域独自の条件によるものであったりします。しかし、共通する部分も多いのではないでしょうか、そう言った地域間で成功や失敗事例を紹介しながら協働で問題に立ち向かう。「地域SNS」は、それに持って来いのツールではないでしょうか。

 佐賀県高度情報化推進協議会・平成21年度定期総会
ITCとCSO

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 高情協の定期総会終了後、情報化講演会も開催されました。

 「佐賀をもっと幸福にできるユビキタス社会とは:ユニバーサルデザインのユビキタスを」と題して、㈱UDIT(ユーディット)代表取締役 関根千佳さんの講演が面白かってですね。

ITCとCSO

  先ず重要なキーワードの意味です。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 ユニバーサルデザイン:文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいう。

 ユビキタス:それが何であるかを意識させず(見えない)、しかも「いつでも、どこでも、だれでも」が恩恵を受けることができるインタフェース、環境、技術のこと。英語のubiquitousには、「神は遍在する」という宗教観がある。

 ユビキタス社会:「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」がコンピューターネットワークを初めとしたネットワークにつながることにより、様々なサービスが提供され、人々の生活をより豊かにする社会。

 Xerox Paro Alto研究所のMark Weiserは、ユビキタスコンピューティングの概念を初めて提唱した、とされています。彼はそれを"Calm Technology"と表現しています。直訳すれば”平穏な技術”です。分かり易く言うと下記の事だそうです。

   ・人のニーズを影からそっと支援するもの

   ・おせっかいでなく、Invisible(目に見えない)な支援

   ・本人のコントローラビリティを重視

   ・最初から人間を理解して作られるべき

 この概念が限りなくユニバーサルデザインに近いと、関根さんは仰います。そこでそんな社会を実現するために、情報のユニバーサルデザインを研究する会社を立ち上げられたそうです。押し付けがましくない技術、日本人好みで面白いですね。ユニバーサルデザインと言うキーワードは、これからの社会の在り方かも知れません。

 実は佐賀県はユニバーサルデザインにも結構力を入れています。関根さんも講話で紹介された、「パーキングパーミット」や、「使いやすい有田焼のお皿」などユニークなものが有ったりします。

 ※さがユニバーサルデザインラボ(佐賀UDラボ)

 平成22年12月には、ユニバーサルデザイン全国大会が佐賀県で開催されます。

 観光地などには、ユニバーサルデザインは付加価値として大いに導入すべきです。そう言った動きを市民活動で盛り上げるのは、地域活性化に繋がると私は思います。



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Posted by 昏君 at 22:15│Comments(0)地域活性化
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平田義信